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岩手転倒予防フォーラム2016in北上 報告

 

 3月13日、第6回を迎える岩手転倒予防フォーラムを北上市さくらホールで開催しました。600名を越える参加者で、盛会裡に無事終了することができました。

 

 第1部「転倒・介護予防指導者セミー」(10:00~12:00)は、50名の募集に近県、関西,関東、北海道含めて80名以上の応募がありました。北湯口純、横山和貴講師による「転倒予防のための移動能力評価と運動のエビデンス」についての実技を含めた講習を受けて、受講者同士が交流しながら和やかに進行しました。

 

参加者アンケートでは「大変参考になった」71%,「参考になった」16%でした。

 

 第2部「市民公開講座」(13:00~14:00)は,武藤芳照理事長による「転倒は命の黄信号-子どものからだの異変から高齢者の転倒予防まで-」と題したご講演で,現代っ子の様々なからだの異変とその対応、高齢者の転倒予防のための知識と情報を転倒予防川柳を交えて分かり易く印象深い武藤節全開で伺いました。

 参加者は,一般市民の他に28年度からの学校運動器検診を控えて教育関係者、高齢者の転倒予防に関わる看護.介護.福祉.行政関係者などが含まれていました。

 参加者アンケートでは、「大変参考になった」68%、「参考になった」27%でした。

 開会に先立ち北湯口講師の指導で太極拳の基本動作を取り入れた転倒予防体操を「川の流れの様に」の曲にあわせて、二戸市いきいき運動サポーターと北上市民有志と参加者と共に行い、会場の雰囲気が和み盛り上がりました。

 

 第3部・「疾患と転倒予防」テーマとしてたフォーラム(14:05~16:20)は、岩手県内の実践報告として(1)「転倒予防における眼科医の関わり」(2)「回復期病棟における自立歩行獲得後の転倒分析」(3)「大腿骨頚部骨折の地域連携パスの課題」の発表後、奥泉宏康先生(日本転倒予防学会理事)から「転倒をおこす疾患、転倒からおきる疾患」と題した特別講演を頂きました。

 参加者アンケートでは「大変参考になった」45%、「参考になった」42%でした。

「みんなで討論」は、武藤理事長を座長に、実践報告者と特別講演講師、黒田岩手転倒予防研究会.世話人をパネリストに、フロアーを交えたテンポ良い進行で,要点を開催地の北上にちなんで、次の様にまとめて締めくくられました。

「き」 1.気づく力と見守る目

    ・脳卒中の麻痺で右麻痺の人か、左麻痺の人は 当然、歩き方.動きが違うので注意のポイントが違う。

「た」 2.多職種連携

     ・色々な職種、分野、専門性、教育背景が違う人たちが集まることで、知識、技術、経験が融合した新しい知恵が生まれてくる。融合と創発が生まれる。

か  3.環境を整える。

     ・ 濡れている所、階段.段差、居室整理等の環境を整えることで転倒は減らせる:転倒予防学会標語「ぬかづけ」。

み  4.みんなで楽しく転倒予防川柳

       眼にちなんで即興に作った川柳

             「視野欠けて トイレの汚れが めだつ父」

             「つまずいて 足元視力 低下知る」

 アンケートでは、「大変参考になった」45%,「参考になった」42%でした。

 

 本フォーラムは、日本転倒予防学会の協力事業として第1部,3部受講は,学会認定「転倒予防指導士」の資格継続単位それぞれ1単位として認定となり合計2単位取得可能としました。全国から転倒予防士17名の参加がありました。参加者の「転倒予防指導士」の認知度は、33%で、「興味がある」と回答は45% ありました。

 翌日の岩手県内2紙に、フォーラムの内容と盛会を紹介する記事が掲載されました。

 

            文責 岩手転倒予防研究会.世話人代表 菅 栄一